第三回 漢方について・・・
ここでは、漢方がどのような効果を肌に発揮するのかをご紹介します。
今回は、まずパープルに使われている
①シコンエキス・②茶エキス・③カミツレエキスについてご紹介しましょう。
①シコンエキス
紫草の根から抽出して得られたエキスです。褐色～暗赤紫いろ又は暗紫色の液体又はペースト状で、わずかに特異なにおいがあります。ムラサキは日本北部の山野に自生する多年草木で、白い花をつけます。
根は太く紫色で生薬名をシコンといいます。シコンは外用薬として、また紫色の染料として使用されます。成分はシコニン・アセチルシコニンなどからなり、毛細血管透過性亢進および急性浮腫の抑制、肉芽増殖を促進する効果、創傷の治癒促進効果、高い抗菌性、抗炎症効果が認められます。
シコンをつかった外用薬・・・紫雲膏【湿疹・角化症・水虫、魚の眼・たこ・ニキビ・ひび・しもやけ・その他、傷など】
化粧品には、紫色の天然色素として、新陳代謝促進や殺菌、消炎作用があるので、肌荒れ、ニキビの予防に有効であり、クリーム、乳液、化粧水などに使用されます。
②茶エキス
チャノキの葉から抽出したエキスです。カフェイン、キサンチン、セオフィリン、アルギニン，
テアニン、タンニン，ゲラニオール、やビタミンＣを含む。 脱臭効果があるため、
タバコの匂いを消すといった効果で、頭髪用化粧品に配合されます。虫歯、口臭を防ぐ
目的で歯磨きにも配合されます。最近では、フリーラジカル消去能があることで
老化を防ぐ化粧品に応用されています。
③カミツレエキス
カミツレの花から抽出して得られるエキスです。カミツレはヨーロッパ原産のキク科の
2年草で、旧くから薬草の目的で栽培されています。花には精油を含みほかにアピニゲン
などを含み発汗作用があります。 ヨーロッパでは風邪をひくとカミツレを飲む習慣が
あり、入浴剤に使ってもからだが、暖まるので、リウマチ、婦人の冷え性に効果がある
といわれています。このように、保温効果や消炎、血行促進などの効果のほかに更にシミ、ソバカス、などの色素沈着抑える働きを持つことも報告されています。
頭髪用化粧品、洗顔料、化粧水などに広く使用される。
